NovelAI 生成プロンプトのコツ
NovelAI Diffusion V5 で画像を生成する際の、プロンプト作成テクニックのメモです。タグの妥当性は Danbooru 系の実在タグに準拠しています。なお本サイト自体の操作手順は 使い方ページ、NovelAI 以外のモデルで使う場合は 対応モデルページにまとめています。
※ 本ページは 2026-08 時点の NovelAI Diffusion V5 を前提に記載しています(V5 は 2026-08-21 リリース)。世代で挙動が変わる 箇所は V4.5 の記述も併記しています。記法・挙動は更新されることがあります。
①記述方法(書き方・記法)
プロンプトの基本
- 英語の Danbooru 系タグを「, 」(カンマ+半角スペース)で区切って並べます。
- 並び順は影響します。重要な要素ほど前方に置くと効きやすい傾向があります。
- 盛り込みすぎると要素が薄まるため、狙いを絞るのがコツです。
自然言語とタグの併用(V5)
V5 は、頭に浮かんだ場面をそのまま文章で書く指示に対応しました。とはいえタグによる指定も引き続き完全サポートされており、どちらか一方を選ぶ必要はありません。
- タグが得意なこと:服装・体位・部位・表情など、言い方のブレを許さない要素。Danbooru 語彙は狙った絵柄に直結します。
- 自然言語が得意なこと:誰が誰に何をしているかという関係や、位置・視線の向きなど、タグの羅列では伝わりにくい文脈。
- 実用上は「場面を1〜2文で書き、要素をタグで固める」混在が扱いやすく、公式のサンプルもこの書き方です。
※ プロンプトの長さの上限は V4.5 より緩和されています。公式対応言語は英語・日本語で、日本語の指示も通ります。
強調(ウェイト)の付け方
- 数値強調(V4 以降):
1.5:: tag ::のように、タグの前に倍率を書いて末尾を::で閉じます(1 より大きいと強調 / 小さいと弱める)。 - 負の強調(V4.5 以降):
-1:: hat ::のようにマイナス値で「狙って消す・概念を反転させる」ことができます(ネガティブ欄より ピンポイントに効きます)。 - 旧記法:
{tag}で強調 /[tag]で弱める(重ねるほど効果が増す)。全モデルで使えます。 - 強調は破綻しやすいので、まずは 1.1〜1.3 倍程度の控えめから試すのがおすすめです。
- SD 系のツール(AUTOMATIC1111 / ComfyUI など)では書式が違い、
(tag:1.2)と書きます(対応モデルに対応表)。 - 「大きさ・多さ」は強調で作るものではありません。それらは
large breastsのような専用の実在タグで指定します(次の大きさ・長さ・多さの指定参照)。強調はあくまで「効きの微調整」です。
※ 本サイトの「トレイに追加」で貯めたタグは、トレイ内の −/+ で強調を付けてコピーできます(この記法で自動出力。操作は使い方参照)。
大きさ・長さ・多さの指定
大きさ・長さ・多さは、large breasts(大きい胸)のように対象名の直前に形容語を付けて指定します。色と同じく、これらは Danbooru の実在タグなので単体で安定して効きます。
- 程度は段階の語句を差し替えて選びます。強調で無理に大きく・多くするのではなく、下のラダーから狙った段階の語句を選び、 対象名の前に付けます。
- 強調(ウェイト)との違い:形容語は「どの概念か」を選ぶもの、
:1.2系の強調は「その効きの強さ」を変えるものです。まず正しいタグで狙い、 効きが弱いときだけ1.2:: large breasts ::のように軽く重みを足すのが安定します(強調(ウェイト)の付け方参照)。
程度(大きさ・太さ・長さ・数・量)は、段階を表す語句を弱→強で選びます。一覧は語句だけを並べています(small のように汎用の形容語で、対象名の前に付けて使う)。各語句はクリックでコピーでき、何に使えるかは各行の「例」(対象+実タグ) を参照してください。
large breasts / 尻 huge ass / ペニス large penis / 乳首 huge nipples / 乳輪 large areolae / 睾丸 large testiclesnarrow waist / 太もも thick thighs / 腰 wide hipslong hair / 爪 long fingernails2girls / 女性多数 multiple girls / 男性多数 multiple boys / コンドーム多数 multiple condoms / 触手多数 tentaclesexcessive cum / 愛液 excessive pussy juice / 陰毛 excessive pubic hair※ 一覧は程度を表す語句です。上の「例」のように対象名の前に付けて使います (網羅は辞書側に収録)。両端の段階(gigantic / absurdly long など)は該当タグの投稿数が少なめで、再現性が控えめなことがあります。
※ 全身の体型(curvy/plump/muscular/petite など)は、対象名を付けず単体で使う別系統です (体全体にかかるため「◯◯の前に付ける」形ではありません)。詳しい語は辞書で探せます。
※ 大きさ・長さ・数・量など程度(大小・多寡)を表す語の一覧はサイズ・量・程度チートシートにまとめています。
色の指定
- 色は
red dress(赤いドレス)のように 対象名の直前に付けます。代表色つきの複合タグは Danbooru の実在タグなので安定して効きます。 - 髪・目・肌なら
blonde hair/blue eyesのように、部位名の直前に色名を置きます。 - 色は無限にあるため、辞書では 代表色(赤・白・黒など)の例だけを収録 しています。他の色は同じ要領で色名を差し替えて使ってください。
※ 色を複数並べると別部位へ色がにじむ「色移り」が起きます。対策は④ 書き方のアドバイスで解説します。
レーティング(露骨さ)の指定
rating:general/rating:sensitive/rating:questionable/rating:explicitの4段階で、生成物の露骨さの帯を明示指定できます(左ほど健全・右ほど露骨)。- NSFW を狙って強めるなら
rating:explicit、逆に過度な露骨さを避けたいときはrating:general/rating:sensitiveを添えます。 - Curated モデルは既定で健全寄り(
rating:generalが推奨末尾に入る)です。露骨な指定は Full モデルの方が素直に出ます(モデルの選び分け参照)。
※ レーティングは全体の傾向を寄せるスイッチです。具体的な描写は各行為・部位の 実在タグ(辞書で日本語から引けます)で指定します。
画風・作家・年代の指定
- 画材・画風(medium タグ):
watercolor (medium)(水彩)/marker (medium)(マーカー・コピック調) のように、画材名で絵のタッチを切り替えられます。末尾の「(medium)」まで含めて1つのタグで、これを落とすと効きません。 - 単色テーマ(theme タグ):
blue themeのように色名 + themeで、画面全体を1色に寄せられます(aqua / black / blue / brown / green / grey / orange / pink / purple / red / white / yellow)。 - 作家風(アーティストタグ):特定の絵柄に寄せるタグ。NovelAI 用にテスト済みのタグを使うのがコツで、効かない場合は
{drawn by 名前}という言い換えも試せます。効果を強めたいのでプロンプト前方に置きます。 - 年代(year タグ):
year 2008のようにyear XXXXで、その頃の絵柄の傾向へ寄せられます。
※ 画風タグはプロンプトの先頭寄りに置くほど強く効きます。狙った画風が出ない ときは、品質タグとの衝突を疑ってください。very aesthetic などの品質タグは絵を「きれいな既定のアニメ塗り」へ寄せる力が強く、画風指定を打ち消します。「Add Quality Tags」を切るか、[very aesthetic] のように [] で弱めるのが公式の推奨です。
※ V4/V4.5 では一部の記号タグが説明的な名前に改称されています(例 v → peace sign、double v → double peace)。旧記号で出ないときは新名を試します。
※ 特定作家名タグの利用・公開は権利面の配慮が必要です。個人利用にとどめ、 絵柄をそのまま模倣した公開は避けるのが無難です。
②品質を整える(定番タグ)
品質を上げる定番タグ(先頭に置く)
作画品質・スタイルを底上げするタグは、プロンプト先頭にまとめて置くのが定番です。
very aesthetic, masterpiece, no text
※ 本辞書では大分類「品質・画風」に該当タグを収録しています。この定番セットは「品質プリセット」として 1 エントリにまとめてあるので、検索してそのままコピー/トレイ追加できます。
※ 品質タグはモデルごとに中身が違います。生成ツールの「Add Quality Tags」を ON にすると、使用中のモデル用の定型がプロンプトの末尾に自動で付きます。V5 は上の 3 語、V4.5 Full はこれに location(屋内外を決めずに場所を出す語)が加わった 4 語です。
※ masterpiece はV4.5 以降で有効です(V4 では top aesthetic、V3 以前は best quality / amazing quality / absurdres 系)。Curated は Full と定型が異なり、V4.5 Curated では rating:general や -0.8::feet:: が含まれます。モデル別の一覧は 対応モデル ページの表にまとめています。
描き込み量の指定(複雑度・V5)
V5 では、画質とは別に「どれだけ描き込むか」を 4 段階で指定できます。品質タグが「上手さ」を上げる語なのに対し、こちらは情報量のつまみです。
low complexity/medium complexity/high complexity/ultra complexityの 4 段階。high が基準で、迷ったらここから調整します。- 背景や装飾を密に描かせたいときは
ultra complexity、キャラを主役に据えて画面を整理したいときはlow complexityが効きます。 - 陰影の立体感を足す
depthness、男性キャラの造形を整えるattractive maleも V5 で追加されました。
※ 生成ツール側の画質強化には 「Max✨」レベルが増えました。こちらはプロンプトではなく設定項目で、高解像度かつシャープに仕上がります(新しいアップスケーラーは単体ツールとしても 使えます)。
データセットタグ(先頭に置く)
特定の作風データを呼び出す特殊タグ。効果を最大にするためベースプロンプトの最初に置きます。
background dataset(V4.5 以降):人物のいない風景・静物・動物などを写真的なタッチで生成しやすくします。背景を主役にしたいときに。fur dataset(V4 以降):ケモノ(furry)系の作風データを呼び出します。
※ 本辞書は背景・ロケーションを代表のみ薄く収録する方針です。凝った背景は このタグを先頭に足して補えます。
ネガティブプロンプト
画質崩れ・不要物を抑える語は positive ではなく、生成ツールのネガティブプロンプト欄(Undesired Content)に入れます。
bad anatomy, bad hands, lowres, worst quality, watermark, signature
※ 本辞書で大分類「ネガティブ推奨」のタグ(赤いバッジ)がこれに当たります。
ネガティブの「プリセット」に注意
生成ツールはプロンプト欄の歯車から選ぶネガティブのプリセット(Heavy / Light / Human Focus など)を既定で有効にしており、自分では書いていない語が 自動でネガティブに足されています。
たとえば Heavy(V4.5 Full)の中身は次のとおりです。
lowres, artistic error, film grain, scan artifacts, worst quality, bad quality, jpeg artifacts, very displeasing, chromatic aberration, dithering, halftone, screentone, multiple views, logo, too many watermarks, negative space, blank page
※ ここに画風・効果として使いたい語が混ざっているのが落とし穴です。halftone(網点)や dithering(ディザリング)、chromatic aberration(色収差)は漫画調・レトロ調を狙うときに使う語ですが、Heavy を有効にしたままだと プロンプトに書いても打ち消されます。これらを効かせたいときはLight に変えるかプリセットを解除してください。
※ film grain(フィルムグレイン)も同様に Heavy に含まれます。プリセットの中身はモデルごとに異なり、公式ドキュメントが 公開しているのは V4.5 までです(V5 の中身は未掲載)。仕組み自体は共通なので、 「書いたのに効かない語」があればまずプリセットを疑うのが早道です。
③NovelAI の便利な機能
複数キャラの指定(キャラクタープロンプト)
- 1 枚の絵に複数キャラを指定できます(V4.5 は最大 6 人、V5 は大幅に増え、公式のテストでは22 人まで描き分けられています)。ベースプロンプト(場面・画風・ライティング)と、キャラごとのキャラクタープロンプトに分けて書きます。
- 人数タグ(
2girls/2boys)はベース側だけに置き、各キャラ 欄はgirl/boyのように数を付けず書くと混ざり にくくなります。 - 位置は「AI's Choice」を外すと指定できます。V4.5 は 5×5 グリッドからの選択でしたが、V5 はキャンバス上の任意の位置へ自由に置けるようになりました(グリッド線は目安として表示できます)。
- 片方の特徴が相手に移る「混ざり」は V5 で大きく減りましたが、 残る場合はそのキャラのUndesired Content 欄で打ち消せます。
キャラ同士のインタラクション(source# / target#)
- 2人が関わる行為タグは、頭に接頭辞を付けて「する側・される側」を指定できます。各キャラ欄に書きます。
source#=する側(能動)/target#=される側(受動)/mutual#=相互(両者が同じ行為)。- 例:抱きしめる側に
source#hug、抱きしめられる側にtarget#hug。相互に抱き合うなら両者にmutual#hug。 - 1キャラにつき行為タグは1つまで(
mutual#の場合を除く)。絡み・愛撫・口づけなど2人が関わる行為で、相手役への特徴の 混ざりを抑えるのに有効です。
※ この記法は常に効くわけではありません。うまく伝わらないときは、自然文で 「誰が誰に何をしているか」を書き添えると安定します。
画像内に文字を入れる(「」記法 / Text: 記法)
- V5:出したい文字を
「」または""で囲むだけで文字として認識されます。書く位置を末尾に寄せる必要はありません。 - 日本語のセリフが実用になりました(V5 の公式対応言語は英語・日本語)。 文字の見た目や配置も「大きく画面上部に」のように自然言語で指定できます。
- 出せる文字数は V4.5 から大きく増えています。長いセリフやページ全体の 描き文字も狙えます。
- V4.5 まで:プロンプトに
text, english textを入れ、最末尾にText: 入れたい文字と書きます(目安 120 文字以内、複数セリフは Shift+Enter の空行で区切り)。この書き方は V5 でも引き続き使えます。
※ 品質タグには no text が含まれます。短い文字が出ない ときは、品質タグ(② 品質を整える)を一時的に外して試します。
※ 吹き出し・擬音・喘ぎマーク(speech bubble / sound effects / spoken heart など)は本辞書の大分類「テキスト・効果音」から日本語で引けます。
背景を透過させる(アルファ透過・V5)
V5 はアルファチャンネルにネイティブ対応し、背景を抜いた素材をそのまま出力できます。プロンプトに次のいずれかを入れます。
transparent background:もっとも素直な指定。 効きが弱いときは2.1:: transparent background ::のように強調します。has alpha/alpha transparency:透過そのものを指す指定。半透明の表現を含めたいときはこちら。
※ 立ち絵素材にするなら visual novel sprite と併用すると、背景から切り離した全身の立ち姿になりやすくなります。
マンガのページを生成する(V5)
V5 は複数コマのページ全体を一度に生成できます(V4.5 までは 2 コマ程度が限界でした)。
- コマ割りを自然言語で説明するか、UI 上でキャラクタープロンプトを配置すると、 1 回の生成で完成ページが出ます。
- セリフは上の「」記法で入れられます。日本語が通るようになったため、日本語のセリフ入りページが狙えます。
- コマ・吹き出し・効果音のタグは本辞書の大分類「テキスト・効果音」から日本語で引けます。
Vibe Transfer(画風を画像で寄せる)
参照画像を渡すと、その画風・雰囲気を抽出して新しい生成へ引き継げます (ControlNet の設定なしで手軽)。シリーズものやセットで絵柄を揃えたいときに 便利です。プロンプトだけでは安定しない「画風の統一」をカバーします。
※ V5 のリリース時点では未対応です(V4.5 では使えます)。同じく精密参照(Precise Reference)・NovelAI ポーション・Curated 版のインペイントも V5 では後日提供の予定です。V5 のインペイントはFull のみ先行提供されています。
モデルの選び分け(Full / Curated)
V5・V4.5 ともFull(広いデータセット。ニッチ・特殊な要求に強い)とCurated(整理された集合。破綻しにくく素直)の 2 種があります。NSFW やマニアックな指定は Full が出やすく、安定重視なら Curated が扱いやすい 傾向です。
※ V5 で追加された機能のうちインペイントは現時点で V5 Full のみです。修正込みで作り込むなら Full を選びます。
④生成時の書き方のアドバイス
色移り(color bleed)対策
- 色付きの衣装・部位を複数並べると、別の要素へ色がにじむ色移りが起きやすく なります。狙いの色は要素ごとに 1〜2 個までに絞ると安定します。
- 髪・目・肌の色と衣装の色を同時指定するときは、近い色同士を避けると混ざり にくくなります。
- どうしても混ざる色は、上の負の強調(
-1:: 色名 ::)で対象外の部位から差し引く手もあります。
関係性・職業ロールは「組み合わせ」で示唆する
- 「義父」「担任」「上司」のような関係性そのものは絵に映らないため、単独タグ では出せません。代わりに見た目の定番要素を組み合わせて示唆します。
- 例:男性教師なら
mature male, dress shirt, necktie、 医者ならlab coat, stethoscope、 上司ならmature male, business suitのように、年齢感・服装・小物を重ねます。辞書ではこうした相手役のアーキタイプを まとめて 1 エントリにしています。 - 背景(
classroom/officeなど)や状況タグを足すと、狙ったロールに寄せ やすくなります。
行為(NSFW)シーンの組み立て例
性的なシーンは、核 → 状態 → 体液 → 構図の順にタグを重ねると意図が伝わり やすくなります。各要素は本辞書で日本語から引けます。次は「女性上位で正常位挿入」の一例です。
- 核は「行為+挿入部位+体位」をセットで(例
sex, vaginal, cowgirl position)。体位単体では挿入が 伝わらないことがあります。 - 状態・体液(
blush/cum in pussyなど)で生々しさや事後感を足します。 - 構図(
pov/from aboveなど)と背景で見せ方を決めます。相手役は 上の「関係性の示唆」と組み合わせられます。 - 盛り込みすぎると破綻するので、核+数個の状態から足していくのが安定します。
NovelAI 以外のモデルで使う場合
本ページの内容は NovelAI 前提ですが、辞書に載っているタグ自体は Danbooru の実在タグなので、Illustrious・NoobAI など Danbooru 系のモデルでも通用します。持ち込めるもの・持ち込めないものは次のとおりです。
- そのまま使える:行為・体位・部位・体液・服装・表情・構図などのタグ本体。
- 読み替えが要る:強調記法(SD 系は
(tag:1.2))と、先頭に置く品質タグ。 - 使えない:
source#/target#、Text:や「」によるテキスト描画、データセットタグ、V5 で追加されたdepthness/ultra complexity/has alphaなどのモデル専用タグ。
※ モデル別の相性と記法の対応表は 対応モデル ページにまとめています。